2006.05.01-05 上海・蘇州 4泊5日の食いだおれ旅行 その2



2006.05.02

この日の上海は曇り空。でも、相変わらず気温は高くて26度です。じめじめしていないので過ごしやすくっていいですね。
この日は上海市内の観光ツアーをお願いしていました。ホテルを8時前に出発し、昨日の夜、夜景を眺めた外灘(バンド)に行ってきました。

和平ホテルの緑の屋根王冠を被ったウェスティンホテル

昼間のタワー 相変わらずの人ごみの中、30分くらい、川沿いを歩きました。クラシックなビルが並び立つバンドの中心、緑の屋根が有名な「和平ホテル」や王冠を被った「ウェスティンホテル」をはじめ、中国銀行、商社が立ち並ぶ姿はなかなか荘厳。
反対側の浦東は東方明珠塔をはじめ、ハイアットやシャングリラといった超高層ホテル群が立ち並びます。
地震の心配がないからだそうですが、上海では超高層ビルがそんなに珍しくないようで、住居用のマンションでも驚くほどの高さでした。そういうところは、香港と似ているなぁ。

怪しいコピー商品を売る人と、それを取り締まる警察がアチコチで距離を見はかりながら移動しているのが面白かったです。
うまく、警官から見えないように日本人観光客に近づいてきて、「コレ3ツでセンエン。・・・4ツでセンエン!!オネエサンカワイイ、5ツでセンエン!!」とか、言うわけですよ。
で、警察が近づくと、そそくさと逃げていくんですわ。売れてるんでしょうかね?

豫園周辺の街並み。次は、上海市内で有名な庭園『豫園』へと向かいました。豫園周辺の通り『上海老街』に入ると、明代の建物が立ち並ぶ光景に出会います。この時代の建物は、屋根の端が上がっているのが特徴です。雨水が滴れ落ちにくくするのと、日当たりがよくなるようにとのことらしいです。
この辺はまだまだ人ごみがマシですね。
門をくぐると、豫園の入り口です。明代の街並み。
いよいよ、豫園に入って来ました。門をくぐると、そこは明時代そのままの街並みが広がっています。これはそれぞれお店になっているのですが、あまりの人ごみに、店に近づくことは出来ません。ここを通り抜け、有名な庭園に入ります。

庭園 庭園
あまりの人の多さに、渡ることが出来なかった「九曲橋」。豫園といえば、この橋!ってくらい有名なのに、人が多すぎて、近くで写真を撮る事もできずこんな状態。
ここは、是非、リベンジせねば。
庭園 八福神
(左)上海市内はだだっ広い平野で、山がまったくありません。
そこで、昔は庭園を作る際、その中に自然を取り入れるべく「築山」「東屋」「滝」「橋」「川」などの人工的な自然の風物を取り入れたそうです。なるほどねぇ〜。
(右)この日のガイドをしてくれた「顧くん」。昨日の陳くんと違って流暢な日本語で説明をしてくれました。これは、庭園内にある飾り窓で、中国の「八福神」の説明をしているところ。
中国の八福神が日本に旅行に行くとき、一人酒の飲みすぎで寝坊してしまったため、日本では七福神になってしまったとか。
ウソみたいな話を行ってましたが、本当だかどうだか。
あと、この中には「道教」「儒教」「仏教」といった混ざり合った宗教観も描かれているそうです。
ちなみに、顧くん、知り合いにそっくりでびっくりしました。

バッタモンのドラゴン 庭園
(左)中国では、龍は皇帝のシンボル。豫園は一高官の私邸のため、皇帝の龍との違いをつけるため、龍の爪が5本ではなく、4本になっている上、3本しか表からは見えないようになっています。この龍の胴体がそのまま、壁の飾りになっています。
(右)豫園のなかに置かれた石は太湖石といって、穴ぼこがたくさん空いたものです。長年の雨水の浸食によって穴が開いたその石の姿を昔の中国人は尊んだとか。

中国茶道の茶器はミニチュアみたいでかわいい。中華圏を訪れると、一度は体験したい「中国茶道」。今回は、豫園側にある「上海老街」の「陸羽茶店」に行ってきました。香港の超有名店「陸羽茶室」とは何か関係があるのかしら?
売っている中国茶はどれもこれも高価なものでしたが、「高山烏龍」「大紅包」「プーアール沱茶」「一葉茶」と、4種類試飲させてもらって、烏龍茶を一缶買ってみました。
これは、自分用のお土産。

お茶屋さんの後、上海料理のお店に行きました。ここの料理は残さず全部平らげてしまったほどのおいしさ。ここで、上海に来て初のビール!アルコールを控えていたのですが、ガマンできない!!青島ビールを母と二人で大瓶1本、頼みました。これで20元(約290円)。安い!安すぎるぞ!!

【上海料理】
・前菜5種
(インゲンの炒め物、オレンジのジュレ?、枝豆の羊羹?きゅうりのあえもの、豚肉のスライス)
・揚げた豚肉のワンタン包み
・小籠包
・魚料理
・鶏料理
・スープ(薬膳スープのようなもの)
・青菜の炒め物
・揚げ魚のあんかけ
・牛肉の甘辛味噌包み
・炒飯
・ココナッツミルクとタピオカ
・果物(スイカ、マンゴー、柑橘系のもの)

・青島ビール

鼎の形をした上海博物館の建物。そして、午後からは「上海博物館」へ。鼎の形をした建物はとっても綺麗。約1時間半の見学時間があったのですが、全然足りません。最上階の4階まで上がり、少数民族コレクション、家具、玉器を見終わったら1時間が過ぎていました。
大慌てで3階の絵画→書道→印章、2階の陶器、1階の青銅器を見た時点でタイムオーバー。彫塑が全く見れませんでした。もの凄く残念。


銀がジャリジャリ。中の展示物は、一部、写真撮影OKでした。
これは少数民族コレクションのトップを飾る「苗族」の祭祀用の衣裳。
いたるところに銀の飾りが施され、さらに、銀のアクセサリーや冠を盛大につけています。
確かこの民族の純血の方はほとんどいらっしゃらないそうで、この衣裳を身にまとって華やかな儀式を執り行っている様子は、今となっては写真で見れる限りだとか。かなり昔に撮られたと思われる古い写真が展示されていました。
細かく織られた幾何学模様が美しい 船の装飾も大変に凝ってます。

三つの目と5つのドクロ。色んな部族の衣裳、道具、呪術や祭祀の道具が展示されていました。どれもこれも手がこんだもので、その技術の高さと美しさには目を見張るものがあります。
ここでは日本語の説明が聞けるイヤホンガイドを貸し出してもらえたので、じっくりと説明を聞きながらあれこれ見てきました。

ちなみに、左の「三つ目五髑髏」は祭祀のときに使うお面です。高さ80センチくらいあるこのお面をかぶって踊るため、とっても軽く作られているそうです。
玉神人台湾の故宮博物院の目玉が「白菜と豚の角煮」でしたが、ここ、上海博物館の目玉といえば、コレ。
『玉神人』。高さ10センチくらいのとっても小さなものなのですが、これが全部翡翠で出来ています。
ここは駆け足で通り過ぎたので、説明をちゃんと聞いていないのですが、、、
なんでこれが有名なんだろう??
後でまた、調べるとするかな。
なかなかいい雰囲気博物館見学の後は、新天地へ。ここは旧フランス租界時代の街並みを再現したところ。そこにオシャレなショップやカフェ、レストランがひしめき合っていました。
ツアーはこの後、ホテルへ送ってもらうコースだったのですが、この場所があまりにも心地よかったので、母と相談してここで夕飯も済ますことにしました。ガイドさんにその旨をつげ、最寄の地下鉄の駅を教えてもらったのち、アイスクリームを食べながらショップをまわり、スタバでお茶しました。
上海まで来てスタバに入る必要もないんだけれど、どうしてもおいしいアイスコーヒーが飲みたかったの!!
海外に行くと、スタバとかローソンとかマクドに出会うとなぜか、ホッとします。

一息ついたら、また、ショップ巡り。台湾で有名な小籠包の店、「鼎泰豊」がありましたが、お昼に小籠包を食べたところなので、今回は見送り。

み:「そろそろ、中華以外が食べたくない?」
母:「でも、肉はいやだなぁ〜〜(私と同じく、肉があまり好きでない人)」
み:「イタリア料理は?」
母:「コッテリしてないものを選んでな。あと!サラダとスープも!それと・・・」
み:「・・・ハイハイ。」

ということで、地中海料理のお店に入りました。

オープンテラスのお店でのんびりビール。ここでは、青島ビールが小瓶で45元!昼の倍以上の値上がりだ!!
でも、せっかくなので一人1本ずつ飲む事に。

そして、英語のメニューと格闘すること10分。経験ある人ならわかると思いますが、日本語ならなんとなくその料理の想像がつくものでも、英語や、まして中国語ではその想像も半分以下。いってみれば、デッチアゲに近い状態でメニューの解釈を行っているわけで・・・。
これが私だけならいいんですが、隣に母がいるからそういうわけにもいかないんですよ。これで「英語、わからんもん!」とか言おうものなら、「なんのために大学行ってたんや!」とか、言う人なんで。(でも、言いたい!私は英語を学ぶために行ったんじゃないんだ!!)
英語がわかるウェイターさんに手伝ってもらって、ようやく今晩のご飯が決まりました。
あっ!私の英語って、相当あやしいですよ。ほとんど単語しか喋れませんから・・・。

■無国籍料理
・ナンときゅうりのディップ
・マッシュルームのコロッケ、カレー風味
・タンドリーチキンサラダ
・キノコのスープ
・鮭のムニエル、トマトとガーリックのソースかけ
・マンゴー
・チンタオビール  

地中海料理の店だったけど、結果、無国籍料理な感じでした。
しかし、コレがまた、どれを食べてもおいしかったんだ!
お母上も気に入ってくれた模様。ただ、キノコのスープはマッシュルームの風味がきつかったらしく、お気に召さなかったらしいのですが(私は美味かった)、そのほかのものはかなりおいしくいただきました。

夜の上海の街中お店を出て、のんびりと地下鉄の駅に向かいました。その途中の大通りは綺麗なイルミネーション。
中国の夜景に対する思い入れっつーか、こだわりのの強さは相当ですよ。
ここまで光らすの?
と思う小さな木まで、ちゃんと電飾が付いてました。
この日はなんだかとっても疲れてしまって、ホテルに戻った後、お風呂に入って、10時くらいには寝ちゃったんだなぁ。

旅行の醍醐味。遊ぶ→食う→寝る。
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