2006.05.01-05 上海・蘇州 4泊5日の食いだおれ旅行 その3



2006.05.03
昨日の疲れも、たっぷりすぎる睡眠で回復。本日は「蘇州日帰り観光」のツアーをお願いしていました。ただ、昨日の上海の町の混雑っぷりを見るにつけ、きっと蘇州も混んでいるんだろうと考えて、ちょっぴり、ぐったり。

上海の喧騒というのは、日本の人ごみで味わう状態の倍はぐったりします。っていうのも、きっとお国柄なんだと思うのですが、中国の人って黙ってないんですよ。ずーっとおしゃべりし通しで、それも遠くに離れている人に向かって大声で喋りかけているの。そんな会話がアチコチでひっきりなしで行われているから、静かなはずの庭園も声が響き渡っています。そして、どんなに人でごっちゃがえしていても食べ歩きをしている人が多いので、気が付けば何かのシミが服につくなんてこともあるわけで。
今日の蘇州観光のメインは庭園巡り(世界遺産に選ばれているほど、庭園が有名な都市なので)なのに、また、昨日の豫園の二の舞になるんじゃないかと、あんまり乗り気でなく、出かけました。

通常、バスで1時間ちょっとらしいのですが、中国国内も休日ということで、高速道路がエライ混みよう。上海から2時間半かかって、ようやく到着です。

到着が遅れたから、間髪いれずに蘇州の運河クルーズへ向かいました。
運河の風景 昔ながらの街並みが残ります

このちょうちんはなんだろう最初はゆったりと広々とした運河だったのですが、船で進むうちに狭い細い入り組んだところへ入っていきました。ここではまだこの川が生活に組み込まれていて、この川が洗濯場であり、洗い場(掃除用具や、トイレ代わりのおまるを洗うのもここだとか)であり、道路代わりなのです。

「水がとってもきれいになったんですよ、昔は臭かったのに、今ではこんなにね!きれいなんです!!」
と、ガイドの金さんが力説していましたが、日本人としては、どうしても透明度の高い水でないと綺麗だとは思わないですよね・・・。
この水で洗濯とかして(それも隣の家ではおまるを洗ってる横で洗濯って・・・)、大丈夫なのか?と思ってしまいましたが、きっと、「郷に入れば郷に従え」なんでしょう。

続いて訪れたのは、『虎丘』。
呉王・夫差が父王のために築いた墓稜。埋葬してすぐに白い虎がその場に現れたから、この名前が付いたとか。
「臥薪嘗胆」の逸話もここが発祥です。この園内の牢獄が舞台なのですが、その牢獄も近くを通りかかったのに、人が多すぎて近寄れなかった・・・。
虎丘は花祭り あれ?パンダがこんなところに!
ピサの斜塔のように、傾いています。この日の虎丘はちょうど、『花祭り』だそうで、あちこち、お花がきれいに並べられていました。
人の多さに疲れて、園内の経路を外れたところに入ってみると・・・あれ??

花壇の真ん中で戯れる2頭のパンダを発見!!

・・・ぬいぐるみですけどね。

ここのメインは、左の塔なのですが、地盤沈下が原因で、今、ドンドン沈んで行ってるそうです。ピサの斜塔と一緒です。
今15度くらい傾いているとか。
ということで、これは出来るだけまっすぐになるようにカメラを構えて撮っています。
なのに、ほら!傾いてるでしょう!!
のんびりと昔ながらの船で虎丘を出たところにかかっている橋から、昔ながらの船で散策をしている人を発見。
こうやって見ると、この川の水の濁り具合も『趣』だと 思えないこともなく、、、

虎丘を出たら、ここでお昼ご飯。

【蘇州料理】
・前菜3種(揚げたナッツ、パストラミビーフみたいなもの、きゅうりの炒め物)
・鶏1羽を使ったオーブン料理(モチロン、頭もついたまま)
・魚の姿揚げ
・鶏肉のから揚げ、カレー風味
・牛肉の炒め物
・青梗菜の炒め物
・白菜と蝦の蒸し物
・白魚と卵のスープ
・暖かい卵豆腐
・炒飯
・果物(スイカ)

これがまた、全然おいしくない。
まず、出てくるお茶からして、よくない。かび臭さが鼻に付いてしまう。
そして、どれもこれも味が大雑把で、おいしいと感じれないものでした。

そして、私のおなかもこの日は調子が悪く、朝から胃薬を飲んでいたため、この日の昼食はほとんど手をつけていません。
やはり、結構な暴食をしてましたしねぇ。

寒山寺昼食の後にやって来たのは、寒山寺。
一回突くと、10年若返りするという鐘があるそうですが、当然、人が多すぎてそんなもん、出来るわけもなく・・・。
とにかく、次に来るときはせめて、中国の休日は避けたい。そう思う次第です。
せっかく来たんだからと、せめてもに、塔の1階にあるお釈迦様を拝んできました。
お賽銭をあげてちょびっとばかり、お願い事をしてきました。
日本のお釈迦様とは違って、まばゆいばかりの金色に輝くお釈迦様が4体、それぞれの4箇所ある入り口の方向に顔を向け、鎮座されていました。一応、4箇所それぞれのお釈迦様で拝んでみたんだけど、手を合わせて拝むって感じではなく、本当は置いてあった膝置きに膝をつき、頭を下げるというのが正しいよう。

塔寒山はそこのお坊さんたちが描いた「絵」や「書道」の掛け軸がおみやげ物として売られていました。
なかなか商売上手な寺だなあ〜と感心。

ここは禅宗のお寺だそうです。飾りつけが他のお寺に比べて華やかなのはそのせいかしらね??
この日の最後を締めくくるのは、世界遺産、『拙政園』。
日も傾きかけ、日差しが柔らかくなってちょっと寒く感じるくらい。出発時に渋滞で出た遅れが響いている事もあり、ガイドの金さんが「ちょっと、駆け足でいきましょう!」というので、ジャケットを羽織って、急ぎ足で園内を回りました。
なんだか、ちっとも観た実感がないのですよ。写真は数枚、撮っているんですけど、写真よりも自分で見た思い出の方が大事なのになぁ。


広大な敷地に広がる庭園なのですが、その説明もあまりなかったので、昨日の豫園や他の庭園とごっちゃになってしまいそうです。

ここで急いだお蔭で、ちょっとだけお土産を買える時間が出来たのですが、私達は明日、上海で自由行動を入れていたこともあり、『30分そこらでお土産を買うこともないか?』と、のんびり座ってお茶を飲んでいました。

帰りは1時間ちょっとで上海に到着。
この日はあまりにも疲れていたのでホテルから一駅、地下鉄に乗ってその駅周辺で簡単に済ますことにしました。でも、疲れた体に食べなれた味が嬉しくって、あまり量は食べられなかったけれど、ものすごく満足しました。
スーパーで枇杷を買い、それはホテルで。

【フードコートにて和食??】
・シーフード麺
・MAKIZUSHI(レタス・キュウリ・蝦・卵・ザーサイ・青菜・ノリ・とびこなど、、、)2つ。
・枇杷(@ホテル)

日本の枇杷よりもあっさりとした甘さの枇杷でした。
でも、なかなかおいしかったです。
胃薬と整腸剤とビタミン剤を飲んで、早めに就寝しました。
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